ワクチン接種のご案内

当院では、感染症予防のための各種ワクチン接種を実施しています。各ワクチンの効果や、接種をおすすめする理由をわかりやすくご説明いたします。
ワクチンの種類と料金
ワクチン名 | 料金(税込) |
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インフルエンザ | 3,500円 |
肺炎球菌(ニューモバックス/プレベナー20) | 11,000円 |
新型コロナウイルス(COVID-19) | 15,300円 |
HPV(シルガード9) | 年齢によって補助があります |
帯状疱疹(シングリックス) | 鈴鹿市在住の50歳以上の方は補助があります(2025年3月31日まで) 2025年4月以降、65歳以上の方には国から補助が出る予定です |
RSウイルス(アレックスビー) | 25,000円 |
※2025年度の例です。
※費用は納入価格によって変動する可能性があります。
各ワクチンについて
インフルエンザワクチン
インフルエンザを予防するため、日頃から手洗いやマスクの着用などを徹底されている方も多いと思いますが、最も有効とされているのはインフルエンザワクチンの接種です。通常、このワクチンは接種後約5か月間有効、接種後に効力を発揮するまでに約2週間かかると言われています。日本では12月~翌3月の寒い時期に流行することが多いので、毎年12月中旬までには接種されるようにしてください。
効果 | インフルエンザ感染のリスクを約40〜60%軽減 |
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推奨する方 | 高齢者、慢性疾患をおもちの方、乳幼児、妊婦、医療従事者 |
費用対効果 | 感染しやすい方や重症化しやすい方にとって、医療費や入院のリスクを下げるため費用対効果が高い |
肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス/プレベナー20)
成人で肺炎を発症する原因の中で最も多いのが肺炎球菌による感染症だと言われています。とくに、高齢者の方は肺炎によって入院治療が必要となるケースも多いので、肺炎に罹患するリスクをなるべく下げることが重要です。そのため、高齢者の肺炎球菌ワクチンの予防接種は定期接種となっており、接種費用の一部が助成されることがあります。詳しくは、お住いの市町村までご相談ください。
当院では、定期接種に使用される「ニューモバックス(PPSV23)」と、定期接種外の新しいワクチンである「プレベナー20(PCV20)」の両方を取り扱っています。
ニューモバックスの効果
- 侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)の予防効果は、約60~70%と高いです。
- 非侵襲性肺炎球菌性肺炎(市中肺炎)の予防効果は、約20~30%程度と限定的です。
- 効果は約5年持続します。
プレベナー20の効果
- 侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)の予防効果は約75~85%と高く、さらに新たな7つの血清型への予防も期待されています。
- 肺炎球菌性肺炎の予防効果は約45~50%で、新規血清型への効果も期待されています。
- 幅広い種類の菌に対応しているため、成人ではプレベナー20単独で充分な効果が期待されます。
おすすめの接種方法 | 基本はプレベナー20を単独で接種し、より強力な予防を希望する場合は6か月~1年後にニューモバックスを追加接種 |
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推奨する方 | とくに65歳以上の方、慢性疾患をおもちの方 |
費用対効果 | 重症化しやすい方にとって、医療費や入院のリスクを下げるため費用対効果が高い |
新型コロナウイルスワクチン
効果 | 重症化を高確率で予防 |
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推奨する方 | とくに高齢者や基礎疾患をおもちの方、医療従事者の方 |
費用対効果 | 重症化しやすい方にとって、医療費や入院のリスクを下げるため費用対効果が高い |
HPVワクチン(シルガード9)
効果 | 子宮頸がんなど、ヒトパピローマウイルスによるがんを予防 |
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推奨する方 | 10代の女性(中学生~高校生)に強く推奨。男性の尖圭コンジローマや咽頭がん予防のため、男性への接種も推奨 |
費用対効果 | 将来的ながん発症のリスクを大きく減少させるため、費用対効果が非常に高い |
帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
効果 | 帯状疱疹の発症を約90%以上予防 |
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推奨する方 | 50歳以上の方 |
費用対効果 | 痛みや後遺症を伴う帯状疱疹を予防し、医療費や介護費用の負担を軽減 |
RSウイルスワクチン(アレックスビー)
効果 | RSウイルスによる重症肺炎のリスクを約80%以上低減 |
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推奨する方 | とくに60歳以上の方、慢性的な肺疾患や心疾患がある方 |
費用対効果 | 入院リスクの高い方にとって、感染予防が経済的な負担を軽減する効果がある |
ご予約方法
接種の4日以上前にお電話(診療時間内にお願いいたします)いただくか、受付で直接予約してください。ほかに接種実績があるワクチンは、B型肝炎、風疹、流行性耳下腺炎、髄膜炎菌ワクチンです。いずれのワクチンも、接種をご希望の方は前もってお問い合わせください。
電話番号:059-373-6100健康診断について

当院では各種健康診断として、特定健康診査(特定健診)、企業健診、自費健診などを行っています。希望される方は事前にご予約のうえ、指定日時にお越しください。
特定健康診査
特定健診は、高齢者の医療の確保に関する法律に基づいて実施されるものであり、生活習慣病に罹患しやすいとされる40~74歳の方が対象になります。主にメタボリックシンドロームの方を早期に発見し、特定保健指導につなげていくことを目的としています。なお、特定健診の主な検査項目は下表のとおりとなっています。
- 基本的な健診項目
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- 既往歴の調査(これまでに罹患したことのある病気、服薬歴、喫煙習慣など)
- 身体診察(自覚症状や他覚症状の有無)
- 身長、体重、腹囲の検査
- BMIの測定(体重と身長に基づく肥満度)
- 血圧の測定
- 肝機能検査(AST、ALT、γ-GTP)
- 血中脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロールなど)
- 血糖検査(空腹時血糖、またはヘモグロビンA1c)
- 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無)
- 詳細な健診項目
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- 貧血検査(貧血の既往歴を有する者、または視診などで貧血が疑われる者)
- 心電図検査(高血圧や不整脈が疑われれる者)
- 詳細な健診項目は、実施基準に該当する方のうち、医師が必要と認める場合に行われます(希望制ではありません)。